カフスボタンの基礎知識 / Basic knowledge cufflinks

カフスボタンを袖に付けているシーン
What's Cufflinks

カフスボタンとは?

正式名称は「カフリンクス cuff links 」と呼ばれ、シャツやブラウスの袖口を留めるためのアクセサリーです。
袖口(カフ)を留める(リンク)という意味で、カフリンクスと言います。
日本では「カフス」や「カフスボタン」と一般的に呼ばれています。

ネックレスやブレスレット、指輪など多くのアクセサリーがありますが、その中でもカフスは大人の男性の様々なシーンに合うアクセサリーで結婚式やパーティなどのフォーマルなシーンからビジネスまで、ワンランク上のメンズスーツ着こなしを演出してくれます。

シンプルでクラシックなものから、趣味や日常の様々なアイテムをモチーフにしたものまで、デザインも大変豊富で、袖口からさりげなく覗くワンポイントの小さいアイテムながら、TPOに応じた身だしなみやマナーとして、自分らしさや個性を表現するためのお洒落として、簡単に取り入れることができます。

ジャケットを脱いだ際やノーネクタイなどビジネスカジュアルなシーンでも活躍してくれ、また、男性へのプレゼントとしてもお薦めです。

How to Cufflinks

カフスボタンの付け方

  1. カフスボタンの付け方のイメージ図1
    袖口の内側と内側を合わせるようにしてボタンホールを重ねます。
  2. カフスボタンの付け方のイメージ図2
    留め具をメインパーツに対して垂直に倒し真っすぐ(棒状)にします。
  3. カフスボタンの付け方のイメージ図3
    手の甲側から手のひら側へ留め具をボタンホールに通します。
  4. カフスボタンの付け方のイメージ図4
    裏側から出てきた留め具をメインパーツに対して平行になるよう戻します。
Types of Cufflinks

カフスボタンの種類

  • カフスボタンの種類のイメージ図1
    スウィヴル式
    留め具はT字状で、ばね式になっているタイプ。
    ボタンホールに通したあと、留め具の先端をT字に曲げて固定します。ボタンホールの大きさを問わず使えるため、最も使いやすく、スタンダード、代表的なスタイルです。
  • カフスボタンの種類のイメージ図2
    チェーン式
    2つのボタンやメインパーツと留め具がチェーンでつながっているタイプ。
    カフス誕生の1640年頃から愛されるクラシカルなスタイル。リバーシブルに使えるデザインや、留め具もデザインが施されている事もあり、留め具とボタンホールのサイズに注意が必要な場合もあります。
  • カフスボタンの種類のイメージ図3
    固定式
    留め具が固定されていて、そのままボタンホールに通して留めるタイプ。
    海外では、Fixed backings と呼ばれ、ブランドの品などに多く使用されています。リバーシブルに使えるデザインや、留め具もデザインが施されている事もあり、留め具とボタンホールのサイズに注意が必要な場合もあります。
  • カフスボタンの種類のイメージ図4
    スナップ式
    その名の通り、2つに分かれたカフスをスナップボタンで留めるタイプ。
    表と裏から挟みこみ、パチンと留めます。歴史は古く、1920年からとも言われ、現在も "スナップリンク"の愛称で、ヴィンテージアイテムとしてもとても人気です。/div>
  • カフスボタンの種類のイメージ図5
    ラップアラウンド式
    スウィヴル式と兼用の物が多く、鎖や金属のメッシュ製のベルトや革のベルトがついたタイプ。
    シャツの袖口を包み込むように飾ってくれ、袖口をしっかりホールドしてくれます。華やかなスタイルのイメージですが、シンプルなものも多くあります。
The history of cufflinks

カフスボタンの歴史

カフスボタンの歴史のイメージ1

カフスは1840年頃、フランスの権力者や貴族たちの遊び心から始まったと言われています。
衣服の袖口を締めるために使用されていた紐や、リボンがどんどん華美になり、金や銀のボタンを金属製のチェーンで繋いだ物かから、彫刻が施された物や宝石を使用した物など、どんどん煌びやかな物へと変わり、今のいくつかのスタイルができあがりました。

20世紀に入ると、カフスはよりシンプルでより実用的なデザインへと変化していき、現代ではファッションマナーの一つとして定着しています。

カフスボタンを
付けるためには?
カフスボタンを装着するシャツには
シャツの袖にボタンとボタンホールのある一般的なシャツではなく、ボタンホールが2つ付いたシャツになります。
カフスボタンをシャツに装着するには
カフスボタンを装着するには
シャツ袖のボタンホールの内側同士をくっつけるようにして装着します。回り込むようにするとカフスボタンの金具が手首に当たり正しく装着できません。
カフスボタンを
付けられる
シャツの袖(カフス)の種類
  • カフスボタンを付けられるシャツの袖(カフス)の種類のイメージ図1/コンバーチブルカフスのイラスト
    コンバーチブルカフス
    ボタンが付いており、ボタンで留めることも可能ですが、ボタンホールが両側にあるため、カフスボタンで留めることもできる両用のスタイルです。
    便利なため、最近では多く見られるようになりました。
  • カフスボタンを付けられるシャツの袖(カフス)の種類のイメージ図2/テニスカフスのイラスト
    テニスカフス
    ボタンは付いておらず、ボタンホールのみが両側にあるカフスボタン専用のシングルカフスです。
    シンプルな造りのため、カフスボタンの装着がし易いのがメリットです。
  • カフスボタンを付けられるシャツの袖(カフス)の種類のイメージ図3/ダブルカフス(フレンチカフス)のイラスト
    ダブルカフス
    (フレンチカフス)
    長い袖を折り返して二重にしたカフスです。ボタンは付いておらず、ボタンホールのみがあるカフスボタン専用のシャツです。
    四重になったボタンホールにカフスボタンを通すため、カフスボタンのサイズによっては装着が難しいこともありますが、重厚感のあるカフスです。
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